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2011.05.06 15:33|未分類
講演会当日は、多くの質問カードが寄せられましたが、時間の関係でごく一部しか答えていただくことができませんでした。
そこで、いかにQAを掲載します。ただし、これはあくまで当ブログの管理人が乏しい知識の範囲でお答えするもので、藤田先生のご意見や見解ではない旨お断りしておきます。各自でより認識を深めていただく足がかりにでもなれば幸いです。


Q:「臨界」とはどういう状態、反応ですか。再臨界というと核爆発を考えてしまうのですが、今回は緩やかな核分裂ということで、そこがよくわかりません。

A:「臨界」とは、核分裂反応が継続しておこる状態をいいます。福島原発の状況に関して言えば、地震によって制御棒が入り、原子炉の中の核分裂反応は一旦停止しました。「再臨界」とは、停止した核分裂反応が再び起きることです。核分裂によって発生する半減期が短い放射性ヨウ素の濃度が下がらないこと、注入した海水の塩分と中性子が反応して発生する放射性塩素が検出されていることなどから、1号機では部分的に臨界が発生しているのではないかと国内外の学者や研究機関が指摘しています。
核分裂反応が連続して起きるにはウラン燃料がある一定以上の密度になることが条件です。京大原子炉実験所の小出祐章さんの意見では、溶けたウラン燃料がある部分に集まり、一定量が集中すると臨界になり、その熱で膨張して密度が下がると臨界が止まるという状態、いわば「核燃料がぶすぶすとくすぶっている」状態ではないかということです。一気に核爆発に進む可能性は低いのですが、発熱するので冷却が一層困難になるという点でも重大な問題です。
参考 小出裕章さんインタビュー

Q:福島と関西との距離から、具体的に何を心配しなければいけないのか?自ら発してしまうかも知れない風評被害にどう対処していいのか。指針をいただければ。

A:4月16日現在の状態では、関西圏で空中の放射線量が増えたり水道水が汚染されている状況ではありません。勿論、今後の状況しだいで関西圏にも直接的影響が及ぶ可能性はあります。
放射線の人体への影響は藤田さんのお話でもあったように「閾値」がないというのが、米科学アカデミーの長期にわたる調査研究結果(※1)でも確認された世界の共通認識です。100ミリシーベルト以下なら影響はないという政府、電力の宣伝は非常識で許されないものです。
私見ですが、同じ線量でも年齢や各人の健康状態などによっても影響が違いますから、勿論、非常に高い汚染になれば誰にとってもだめとなりますが、低線量の被曝については、一律に線を引いてここまでは大丈夫、あるいは我慢しなさい、とかいう「指針」を示すことはできないように思います。放射能にどう対処するかは、正しい知識を持ち、汚染状況などについての情報をできるだけ把握して、その情報を元にどの程度までなら受け入れるのか、リスクと自分や家族状況、暮らしのあり方や価値感に照らして各自が判断していくしかないのではないでしょうか。
※1 アメリカ科学アカデミー「電離放射線の生物学的影響」 に関する委員会第7報告
※参考 「全国の放射能濃度一覧」 http://atmc.jp/

Q:風評被害で東北の物産は売れないという。NHK「ラジオビタミン」で「買って、食って、支えて」と訴えていました。私も賛同しますが、幼い子、孫たちが育っていくうえで本当に大丈夫ですか?

A:どこからが「風評被害」で、どこまでが「東電被害」なのか。国が恣意的に決め、都合に合わせて引き上げるような「基準」で合格だから「風評」だと言えるかどうかは疑問です。それはそれとして、好むと好まざるにかかわらず、私たちは多かれ少なかれ汚染された農産物、海産物と向き合わされてしまったことは間違いないのです。それとどう向き合うのかは、上のQAに書いたとおりです。ただ、一人ひとりが判断するためにも、政府がしっかり監視・測定をして正確な情報を正直に出すことが大前提です。
個人的には、高齢者の域に入った私などはそれほど気にしないで「買って、食って、支えたい」と思いますが、若者、子供、若い女性たちには可能な限り避けて欲しいと思います。

Q:以下真実でしょうか ①もんじゅは事故が起こっても水で冷やせない。②石棺でカバーしても放射能は漏れ続ける。③最悪のシナリオと最善のシナリオを教えてください。

A:①「もんじゅ」は冷却材として液体のナトリウムを使っています。高温のナトリウムは空気中では燃えだし、水と触れると爆発的に燃焼します。事実、1995年のナトリウム漏れ事故では漏れたナトリウムの火災で施設の鉄の床まで溶けて穴があきました。鉄板の下のコンクリートに達するとコンクリート内の水分と反応して大爆発になるところでした。火災、爆発を防ぐためには窒素ガスなどを充満させるしかありませんが、今度の事故でもわかるように、地震や他の原因での爆発等があれば配管や建物のあらゆるところが壊れて「密封」することは至難の業です。「もんじゅ」は一旦重大事故があればもはや破局しかない「悪魔の原子炉」です。しかも、まったく無用の長物!
※参考 脱原発入門講座
   ストップ・ザ・もんじゅ

②チェルノブイリの「石棺」も今だに放射能を出し続けている上に老朽化して崩壊の危機にあります。福島では大量の核燃料が内部にあり、そのままコンクリート詰めにすることはできません。東電・保安院は格納容器に水を満たして圧力容器をまるごと水漬けにする「水棺」方式を提案していますが、それも格納容器の漏れを塞ぐことができるのか、大きな余震に耐えられるのか、など難問山積です。さらに汚染水の漏出などを見ると原子炉建屋の床など、あちこちが「底抜け」状態ではないかと思われます。いずれにしろ放射能漏れを完全に止める方策が全く見当たらないのが実態です。現に東電の発表したロードマップでも最終目標が「放射能漏れを『抑制する』」です。
③最悪は、どれかひとつの原子炉でさらに重大事態が起これば、今でもきわめて困難な作業が、もはや近づくことすらできなくなり、4機、あるいは6機とも放棄し、完全にコントロールできなくなる・・・考えたくもないです。最善?は、現状より大きな破損や進展を何とか食い止めながら、延々と作業をつづけ燃料の安定冷却に持ち込み、さらに延々と放射能を少しでも閉じ込める作業を続ける。この間(何年?)巨大な余震が来ないことをただただ祈ります。

Q:農地にブルーシートかけるのはどうか。原発敷地内にプールを作り汚染水は海に流さない対策は。
瓦礫や汚染食品は全量国が買い上げ回収し、敷地内でフィルターかけて焼却処分できるだろうか。
素人の提案が取り上げられる方法は?

A:農業者ならマルチングはおてのものですよね。私も同じ素人考え思いつきました。ほっとくと上からまた降り積もるし、雨で地中深く浸み込むから、その前に全面的にマルチかけて上からを防ぐと同時に雨水で浸み込むのを防ぎ、表面だけの汚染で押さえて、落ち着いたら表土を除去する。ただ、地域によってはその作業による被曝が厳しいとか埃を吸い込むとか、現実的には難問かも。名案か迷案かわかりません。
汚染水の貯蔵では、今仮設の貯蔵タンク設置すすめてますね。プールだとオープンなので放射線を遮断できないから。あるいはタンカーとかメガフローとかの案も出てますね。後藤政志さんの意見ではメガフローとはいいアイデアだけど神奈川からもってこようとしているものは外洋の波に耐える強度がないので曳航してくる途中で傷む可能性があるとか。
農作物などは東電に買い取らせたらいいと思います。作付けを止めさせるより、空しいかもしれないけど作付けて、収穫したものが汚染されてたら買い取らせる方が、少しでも放射能を回収できるし農家も働けると思うのですが。水俣の漁業者が何年も汚染された魚の漁をして窒素に買い取らせて、それによって水銀を回収していったように。だめでしょうか。いずれにしろ、がれきも汚染作物も放射性廃棄物としてきちんと処理してもらわないと。きっとまた「問題のないレベル」と称して裾切りをやるに違いない。

Q:ひまわりや菜の花が放射性物質を吸収すると聞きました。たくさん植えたらいいのですが、結局収穫したものを捨てる場所がなければ意味ないのですか。

A:チェルノブイリ周辺で日本のNGOが協力して「菜の花プロジェクト」を実施しているそうですね。菜種油に放射能が移っていなければ油は使えますよね。搾りかすは放射性廃棄物でしょうが、大地から回収するのは意味があると思います。ただ、TV報道で見た限りでは作物の種類や肥料やいろいろの条件によって効果が違うとか、まだ実験段階のようです。
※参考 菜の花プロジェクト

Q:放射能は目に見えない、においもないと言いますが、いわき市にボランティアに行った知人が口の中にずっと金属の味がすると言っていました。それは放射能の兆しでしょうか?その成分は?
関東地方を中心に最近鼻血が出たり、のどが痛い、リンパがはれるなどの症状を訴える人が増えているそうです。これは放射能による被曝の影響と考えられるでしょうか。その対策は?

A:目に見えない、匂いもない・・はずですが、アイリーンスミスさんが書かれたスリーマイル原発事故のルポルタージュでも、周辺の多くの人が金属の味を感じたという証言がありましたが因果関係や原因は不明だったと思います。
「関東地方の・・」については、「関東地方」とはどこの範囲かわかりませんし、「増えている」といっても漠然と誰かがそういう印象を持つというだけでは事実かどうかもわかりません。症状についても風邪やいろいろな原因で普通にあることなので、それだけの情報(うわさ)で被曝の影響というのは乱暴すぎるでしょう。

Q:チェルノブイリ事故による死者の数が、数十名~数万人(最大は百万人とも)と非常に大きな差があるのはなぜですか?福島の事故でも将来同じようなことになる可能性は?

A:ヒントは「直ちに健康に影響がある値ではない」という官房長官の得意の表現にあります。放射線による健康被害は急性障害と晩発性の障害があります。短時間に非常に大量の被曝をすると急性障害が現れます。これは線量に応じて明確な因果関係であらわれ「確定的影響」と言われます。これはごまかしようがありません。
一方、それほどは大量でない被曝の場合は何年、何十年もたって癌や白血病、遺伝的障害など晩発性障害が現れます。こちらは同じ線量を浴びた人がすべてそうなるわけではなく、ある割合で発生し「確率的影響」と言われます。晩発性障害は、疫学調査などで統計的に推計できるだけで、個々具体的に被曝との因果関係を立証することは,少なくとも今の医学研究レベルでは不可能です。つまり、認めたくない立場からはいくらでも無視し、闇に葬ることができるのです。
チェルノブイリの事故処理に当たった作業員たちの内、どうにも誤魔化しようもない短期のうちに亡くなった人以外は、すべて因果関係が明らかでないとして数えない御用学者等の出す数字と、その後次々と亡くなった作業員や兵士を含めた数、さらには統計的手法で推計された晩発性障害による死者数まで含めた数との間で大きな差が出てくるのです。
福島事故では現在までは急性障害は汚染水に浸かった作業員のケースだけですが、今も相当の被曝しながら頑張ってくれている作業員や周辺住民に晩発性障害が発生する可能性は高いと思います。
こちらに詳しい情報があります
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